海洋生物が秘める未知なるパワー「マリン・サポニン」

通常の「サポニン」とは異なる「マリン・サポニン」

ヒトデを科学する

年間一万五千トン以上。
この数字は北海道だけで漁網にかかるヒトデの量。
ホタテやウニを捕食して海産資源を荒らす。そして漁具にかかったヒトデの廃棄処分は魚業者や自治体の負担になっている・・。
 
ヒトデは有害だ、厄介者だと言われますが、実は余すところなく活用できる海洋資源と着目し、独自のプロセスでヒトデを分解し摘出したのが”マリンサポニン”。
”マリンサポニン”は製造工程においても化学物質を全く使用しない、天然成分のみで構成されている。研究の過程で”マリンサポニン”は抗菌・滅菌作用や抗酸化作用、免疫力向上など、様々な生理活性物質を含む効果を持つサポニンを豊富に含んでいる事が分かってきました。
 

About Our Company

 
★ホタテ漁の盛んなオホーツクの港で、初めて「1トンの籠にびっしり詰まったヒトデ」を目にしました。
秋の迫った厳しい寒さがやってくる季節に、弊社のバイオ技術でヒトデの処理をすることになりました。
起業当初の事業が水産系の廃棄物処理でスタートしたこともあり、水産系の残さ処理に続けと挑戦。
しかしヒトデは「毒」を内包している。通常の分解資材では難しいと言われていたこともあり「弊社もやってみなけれな分からない」の手探りで手掛けてみました。あれから25年が経ちました。
北海道環境バイオセクターは今、ヒトデから苦労して抽出したエキス(マリンサポニン)の有効活用として、忌避製品や消臭剤をはじめとする様々な製品を生み出し、皆様に提供することができるようになりました。

 

「サポニン」

弊社独自のバイオ技術により、ヒトデから抽出した「サポニン」。
一般的なサポニンとは異なるものであり、弊社はそれを「マリン・サポニン」として登録しました(登録済)。
これまで「マリン・サポニン」を利用して、様々な製品開発を続けています。(協力:独立行政法人産業技術総合研究所)
 
 

■様々な製品開発の検討・着手■

1:カラス・カワウ・カモメなど、時に農作物への食害、糞害、騒音、バードストライクなど有害な事象が増えつつあります。
「マリン・サポニン」は、害鳥への忌避効果が確認されていることから、効果的な忌避剤開発を目指しています。
 
2:千葉大学真菌医学研究所の初期評価から、マリン・サポニンが白癬菌、黒カビなどに強い殺菌力のあることを確認しています。
今後は皮膚カビ感染症に対する医薬品の可能性、石鹸類、洗剤などの開発に加え、生活環境に内在する一般的なカビに対する効力を明らかにし、家屋、ビルの外装材、内装材の有用性を検討してゆきます。
 
3:漁船、運搬船などの船底に付着・増殖するフジツボなどは、時にエンジン効率低下を及ぼすため、定期的洗浄が必要になります。
マリン・サポニンには付着予防への効果が期待できます。
今後は船底の塗料開発を検討してゆきます。
 
4:マリン・サポニンが保有する強力な消臭効果及びカビに対する殺菌作用を活用し、紙繊維、不織布、健在に塗布することで、介護用紙製品、ペット用消臭紙、あるいは長期保存を目的のダンボール製品、包装紙、及び搬送用コンテナの脱臭・防カビ対策製品を作成し、販売することを検討してゆきます。
 
5:ヒトデの体内には、サポニン、セラミド、コラーゲンなどの有用成分が存在し、それらが抗腫瘍活性、抗微生物活性、血糖値定価作用、中枢作用などを示すことが報告されています。
しかし高収率、低コスト抽出法が確立されていないため、ヒトデは未利用資源に留まっています。
マリン・サポニンにも多くの有用成分が含有されていると推察されるため、分離・精製後、薬理作用を検査することで、新規化合物を見出し、医薬・食品・化粧品素材として提供するための検討を進めてゆきます。
 


 

害鳥・害獣虫に対する忌避及び消臭効果

 
マリン・サポニンは、害虫獣への忌避効果が数多く認められています。弊社が確認している忌避対象動物は下記の通りです。
 

  • カラスを含む猛禽類など
  • カワウ
  • マイナーバード (オーストラリア)
  • 蚊(卵の孵化の段階での制御抑止効果の期待)
  • ネズミ
  • ワラジムシ・ゴキブリ 等
  • 高い消臭効果

 


 
 
 

 
 
 
 
海洋性ミネラルエキス「マリン・サポニン」

独立行政法人産業技術総合研究所による

スペクトル測定と考察

マリン・サポニンの蛍光スペクトル測定

測定波長 (画像をクリックすると拡大します)
 
(スペクトル測定の考察)
  • マリン・サポニンについて励起波長200nmから700nmまで50nmごとに励起波長を変化させながら蛍光が発するか否かを調査した。その後、蛍光スペクトルが観察される波長領域について細かく波長を変化させ、蛍光スペクトルを取得した。

 

  • 結果、励起波長350nm・380nm・400nmでそれぞれ450nm・470nm・505nmに極大蛍光波長を持つ蛍光スペクトルを取得することができた。なお、0.2µmのフィルターでろ過した溶液についてもスペクトル測定したが、蛍光スペクトルのパターンに変化は無かった。

 

  • これはあくまでも経験的な予測であるが、この近紫外(200nm~380nm)と可視(380nm~)の間に励起波長を持つ蛍光色素成分は複数種類存在しているのではないかと考える。(独立行政法人産業技術総合研究所)
  •  
  • 注!!「蛍光スペクトル測定図」は、弊社独自のものです。(無断掲載・使用を禁じます)

 

マリン・サポニンの紫外線照射実験

特殊カメラで撮影した「マリン・サポニン」の光

マリン・サポニンへの紫外線照射実験

マリン・サポニンの発光

特殊カメラで撮影したマリン・サポニンの発光。白く強烈に発光している事がわかります。

_






_
マリン・サポニンの外観
民間試験場での実験
マリン・サポニンへ紫外線を照射
液体部分が反応し、青く発光
水道水へ紫外線を照射
水道水へ紫外線を照射しても、発光しません

忌避効果の正体を化学的見地より分析 -ヒトデ体液の化学構造と性ホルモンの類似性

 下図をご覧ください。
ヒトデ由来の「サポニン」と、性ホルモンの化学構造が類似しています。
性ホルモンが持つ「縄張り・捕食への恐怖」と同様の効果をヒトデサポニンが示しており、それを鳥類が恐怖として感じる可能性があります。
 

ヒトデ体液の化学構造と性ホルモンの類似性

特徴

  1. 液体は、薄い黄金色をしています。
  2. 弊社の技術を生かし、限りなく無臭に近い液体となっております。
  3. 成分表 (以下の画像をクリックしてご覧ください)