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海の厄介者が社会課題を解決する?

「ヒトデを科学する」北海道環境バイオセクターの挑戦

#環境問題


 

  • 海産物を捕食したり、漁網に大量にかかって廃棄処分が必要になったりするなど、ヒトデは漁業者にとって海の厄介者である。このヒトデを活用し、様々な商品を展開する企業が「ヒトデを科学する」というキャッチコピーを掲げる北海道環境バイオセクターだ。ヒトデが鳥避けや消臭洗剤といった製品に生まれ変わる理由とともに、環境問題の解決という次なる大きな挑戦を聞いた。
2022.12.27

 
現在、世界には約2000種、日本近海には約300種のヒトデが生息しているといわれる。漁網にかかるヒトデの量は、北海道だけで年間約1万5000トン。ヒトデがホタテなどを捕食することによる漁業被害も深刻化している。また、漁具にかかった大量のヒトデの廃棄処分も、自治体や漁業者にとって大きな負担となっている。

廃棄物となった大量のヒトデ
 
 

とはいえ、ヒトデは人間に害をもたらすだけではない。漁業者を悩ませるヒトデも、やり方次第では“宝の山”となる可能性を秘めている。抗菌・滅菌作用や抗酸化作用、免疫力向上など、様々な効果を持つサポニンを豊富に含んでいるためだ。
 
このヒトデが持つパワーにいち早く着目し、画期的な商品を次々に世に送り出してきた企業がある。北海道札幌市に本拠を置く、北海道環境バイオセクターだ。
 
「ヒトデは有害だ、厄介者だと言われますが、実は余すところなく活用できる海洋資源です。肥料として使えるだけでなく、消臭や鳥除け・虫除け、カビ抑止に使うこともできる。ただし、ヒトデを活用するためには、廃棄物処理のノウハウが必要です。その意味では、ヒトデを発酵・分解してエキスを抽出するバイオ技術と、そのエキスを利用するノウハウを持っていること。それが、当社の最大の強みだと考えています」と、同社代表取締役の三國康二氏は語る。 
 

北海道環境バイオセクター 代表取締役の三國康二氏
 

ヒトデの成分を嫌ってカラスが寄り付かなくなった

同社の設立は2002年。水産系の残渣(残りかす)や家畜糞尿を分解して肥料化する、廃棄物処理を主力事業として成長してきた。ヒトデとの出会いは、建設業者の知人を介して、オホーツク海沿岸の自治体から「ヒトデを分解して肥料化できないか」と依頼されたのがきっかけだ。
 
漁をするたび、地引き網に膨大な数のヒトデがかかり、せっかく獲れたホタテを食い荒らしてしまう。漁獲量に影響が出るだけでなく、大量のヒトデを廃棄物として埋め立てたり焼却したりするコストもかかってしまう。そこで、当時、魚などの残渣処理を手がけていた同社に対して、「ヒトデも肥料にできないか」との相談が持ち込まれたのだ。
 
これをきっかけに、北海道雄武町で独自の発酵・分解資材を使ったヒトデ処理の実証実験を開始。ここで、思わぬことが起こった。ヒトデを発酵・分解して得られた堆肥を野積みにしていたところ、カラスが全く寄り付かなくなったのだ。
 
ヒトデエキスを撒くと、なぜ、カラスは寄り付かなくなるのか。その理由を調べていくと、「ヒトデから抽出したエキスの中に、光る成分があるらしい」ということが、おぼろげながらわかってきた。そこで、千葉大学等の研究機関に分析依頼をしたところ、その推測を裏付ける報告が出た。
 
「人間の肉眼では紫外線は見えませんが、カラスには人間の5倍の視力があり、紫外線の領域でも物を見ることができる。
その紫外線の領域で、ヒトデから抽出したサポニンが、強い光を発していることがわかったのです。カラスには、強い光を見ると恐怖を覚え、寄り付かなくなる性質があります。これまでカラス対策は、威嚇音やフクロウの鳴き声、光を反射するCDなど、様々な方法で行われてきましたが、カラスはじき慣れてしまうので、あまり効果がなかった。
しかし、ヒトデから抽出したサポニンが発する反射光は、カラスにとって大変な脅威となることがわかったのです」(三國氏)
 

北海道環境バイオセクターによるカラスの忌避対策

 
 

成功のカギは、廃棄物処理で培ったコア技術

ヒトデとの出会いがもたらしたものは、それだけではない。ヒトデから抽出したエキスを生ごみに振りかけると臭いが消え、ウジも湧かなくなった。調べていくと、ヒトデにはカラス忌避だけでなく、害虫忌避や消臭といった様々な効果があることがわかってきた。
 
この結果を受けて、同社はヒトデから抽出したサポニンを「マリン・サポニン」と命名し、2006年、防鳥忌避液『SARABAカラスくん』や防虫忌避液『SARABAアリくん』、消臭製品を相次いで市場に投入。その効果はてきめんで、かつ合成添加物を使わないので環境にも優しいとあって、同社の製品は一躍メディアの注目を浴びることとなる。2022年にはデサント・ジャパンとの共同開発による、ゴルフ場におけるカラス対策製品『カラス除けティホルダー』が完成する。
 

 

『SARABAカラスくん』など北海道環境バイオセクターが展開する製品群
デサント・ジャパンと共同開発した『カラス除けティホルダー』

 

同社がヒトデの活用に乗り出した2000年代初頭は、ヒトデに関する情報も少なく、まさに未知の世界。その中で商品化に漕ぎつけることができたのは、同社が廃棄物処理の分野で培ってきたコア技術である。同社では、独自のバイオ技術により、酵母菌を主成分とした発酵資材「392」を開発。これを使うことで、厳冬期でも屋外で堆肥づくりができるようになり、発酵処理の期間も半年~1年から2週間~1ヵ月へと大幅に短縮された。
 

北海道環境バイオセクターが開発した「マリン・サポニン」(下)と水産系廃棄物の肥料(ウニ殻等)

 
「ヒトデの山をおがくずと混ぜ、当社の発酵資材を入れると、1週間足らずでヒトデの形がなくなります。しかも、大量のヒトデを発酵させるためには広いスペースが必要ですが、当社の発酵資材を使えば、恒温・送風の専用施設がなくても1年中、発酵処理ができる。マリン・サポニンをいち早く商品化できたのは、ヒトデを分解する技術と、抽出したエキスを利用するノウハウがあったからこそだと考えています」(三國氏)

 

孤独死の現場もマリン・サポニンのパワーで消臭

現在、同社が最も力を入れているのが、マリン・サポニンが持つカビ殺菌作用の活用だ。「ヒトデにはカビを抑止し、皮膚疾患を改善する効果があります。当社ではこの作用に注目して、ヒトデのエキスを使った石鹸の開発を進めてきました」と三國氏は言う。
 
千葉大学、産業技術総合研究所、札幌医科大学等の協力を得て、マリン・サポニンが白癬菌や黒カビ、赤カビなど、6種類の真菌に対して殺菌力を持つことを確認。この性質を活かした石鹸の商品化に向けて、開発を行っている。
 

 
だが、この石鹸に期待できるのは、皮膚疾患の改善だけではない。三國氏は続ける。
 
「マリン・サポニンは、虫を寄せ付けない作用があります。今、東南アジアでは、蚊が媒介するデング熱などの感染症が問題となっていますが、マリン・サポニンには蚊を寄せ付けず、蚊の卵を孵化させない作用があるので、マリン・サポニン入りの石鹸を使えば、感染症の流行を抑えることができると考えています。また、石鹸の成分は生活排水とともに川や海へと流れ込むので、自然環境にも好影響をもたらす可能性があります。今、当社では札幌市の支援を受け、石鹸の商品化と輸出に向けて取り組んでいるところです」

現在開発中のヒトデのエキスを使った石鹸のサンプル

 
マリン・サポニンの消臭作用を活用した社会課題の解決にも取り組んでいる。これまで同社は、漁業・水産加工業向けに、魚の生臭さを消す洗剤石鹸『我樹丸(がじゅまる)』や、消臭スプレー『パワーブライム』の開発・販売を進めてきた。この技術を活かせば、孤独死の現場の消臭という、新たな社会課題の解決にも貢献できる、と三國氏は自信をのぞかせる。
「アパートなどで孤独死があったとき、ご遺体から浸み出す臭いは、なかなか消せないらしいのです。ところが、ある特殊清掃の会社で当社の『パワーブライム』を試したところ、瞬く間に臭いが消えたというのです。その意味では、特殊清掃という領域でも、社会貢献ができるのではないかと考えています」
さらに、マリン・サポニンには、植物などの成長を促進する作用もあるという。「ヒトデから抽出したエキスには成長因子が含まれているため、作物のサイズを大きくして、通常の2、3倍の量の実を付けることも可能です」と三國氏は語る。
 

 

ヒトデの可能性を追求し、人と自然が調和した環境を作りたい

廃棄物処理に端を発したヒトデとの付き合いは、マリン・サポニンの抽出に成功したことで、予想を超えた広がりを見せた。今後、同社ではどのような形で事業を展開していくのか。
「まずは、マリン・サポニン入りの石鹸を使っていただくことで、人と自然が調和した住みやすい環境を作っていきたいですね。それから、廃棄物処理という点では、『392』という発酵資材を使って、農家が肥料を作るお手伝いをしたい。マリン・サポニンの特性を深掘りし、ここまで得られた予備的な知見の中で、その植物成長促進作用に焦点を当て『バイオ・スティミュレーター』を視野に農業生産支援に着手していこうと模索しています。ただその実用化においては、農業に関わる広い分野での専門技術が求められるので、他社や外部機関との連携を模索しなければなりません。今、ウクライナ紛争で海外からの肥料の輸入が難しくなり、北海道の農家では独自に肥料を生産する動きも出始めています。当社のマリン・サポニンをご提供することで、環境問題や肥料リサイクルの実現に貢献できればと考えています」
 

ヒトデを活用した大きな社会課題解決へ目を向ける三國氏

ヒトデというユニークな海洋資源の可能性を追求することで、オンリーワンの地位を築きつつある北海道環境バイオセクター。同社の取り組みはSDGsの観点からも、国内外で高い評価を獲得している。「ヒトデを科学」しながら1歩先を歩み続ける、同社の今後の挑戦に注目したい。
 

記事引用「一歩先の道しるべ」

★HTBニュース2020年1月27日  カラス被害の現状とその対策として弊社製品が紹介される

   
2024年 4月
日本テレビ
 
2024年 6月
日本テレビ

会社紹介

Company introdoction

めざましテレビ
(フジテレビ/2008.03)

めざましテレビ

スーパーJチャンネル
(テレビ朝日/2008.03)

スーパーJチャンネル
 

Hanaテレビ
(北海道放送/2008.04)

Hanaテレビ

経済ナビ北海道
(テレビ北海道/2008.04)

 
経済ナビ北海道
 

スーパーJチャンネル
(テレビ朝日/2010.07)

スーパーJチャンネル

朝ズバッ!
(TBS/2010.12)

 

朝ズバッ!
 

ホリホリX
(NHK/2012.05)

ホリホリX

イチオシ!
(北海道テレビ放送/2012.07)

 
イチオシ!
 

 

WBS

WBS

スーパーニュース
(フジテレビ/2013.02)

 
スーパーニュース
 
 

す・またん!ZIP
(読売テレビ/2014.03)

す・またん!ZIP

タカトシ牧場
(北海道文化放送/2014.05)

 
タカトシ牧場
 

オーストラリア

  • Bird Gard Pty Ltd 様にて、のOEM生産したカラス対策ステッカー「Bird Repellent Eyes」の販売を行っています。
  • 2010年には、オーストラリア国営放送の「Channnel 9 News」にて、SARABAカラスくんを紹介して頂きました。
  • ★BY CROW (SARABA KARASU-KUN)

    It is most suitable as harrmful bird-control . In addition to a crow , we confirm the evasive activity to raptores such as hawk and black kite , cormorant , gull , and minor bird(Australia). 

★鳥害虫獣対策に利用される「ヒトデ」を、独自の技術で分解処理している様子!!

NHK番組おはよう日本
「おはBis」

紹介商品/12月4日

      水溶性カラス忌避塗料「バードコレンジャー」
       鋭い目をしたカラスにも弱点があった!!
★カラス忌避塗料「バードコレンジャー」は、塗料メーカーの中から選別した「塗料」に「マリンサポニン」を加えて創られています。
忌避のメカニズムに大きく左右しているのが「発光物質」。
紫外線領域(350nm/38nm/400nm)での蛍光スペクトルのエビデンスが裏付けている。

「食べ物の入った黒いゴミ袋」や「お菓子入りの段ボール箱」の中身を判別する能力は「紫外線が見える」そこにありました。
 
★発光物質は、カラスが識別可能な「領域」で真っ白な光を放っています。カラスがバードコレンジャーを塗布した場所に恐怖感を抱き敬遠し、しだいに近寄れなくなります。(写真:上)
 

検証動画➡
提供: 愛商株式会社

 
★カラス追放イエローカード。フィルム厚150μm。
60×95mm。2024年。企業のカラス対策の販促用として創りました。

携帯用にとても便利で名刺サイズ。
公園のランチ時、犬とお散歩の時。迷惑カラスの襲撃で困った時、サッと取り出して「カラスにカードを向ける」。そこから出ている「光」に驚いて逃げてゆきます。(写真:下)
 
 
★BY CROW (SARABA KARASU-KUN)
It is most suitable as harrmful bird-control . In addition to a crow , we confirm the evasive activity to raptores such as hawk and black kite , cormorant , gull , and minor bird(Australia).